4月10日に行ってきた、山梨・奥多摩ツーリングのレポートです。
ダラダラ書くのはよくないと思いつつも、またちょっとボリューミーになってしまったので、忙しい方は、お暇なときにゆっくり読んでやってください。
それでははじまりぃ~!
まだ夜も明けきらぬ中、出発!
暗いうちから出発するのってなんか得した気分になる。
いつも通り東関道→首都高を経由して中央道へ。
春だってのに今朝はやたら冷える。けっこう厚着はしたもののジャケットは夏用を着てきたので、冷たい風に長時間さらされガクガク震える。
でもきっと昼間はポカポカに違いない!
2時間後の7時。
中央道の談合坂SAに到着。
今日は出発してからずっとキリがかかっていたが、太陽が昇ってきてようやくキリがはれてきた感じ。でも相変わらず寒い。
談合坂で20分ほど休憩し、再び走行開始。
談合坂を出て10分経ったら、またトイレに行きたくなった。
寒いせいでさっき飲んだ缶コーヒーがもう
尿化してしまったようだ。
ションベンしてぇぇぇぇぇ~!
と、叫びつつ次のSAまで耐える。
高速道路のつなぎ目の振動ですら、俺の膀胱には鬼のような揺れだ。
なんとか40分我慢し、双葉SAに着いた途端トイレに駆け込む。
ここは富士山が見える展望台があるんだけど、今日は霞がかってて全く見えない。う~ん前回来た時も見えなかっただけに残念!
双葉SAではあまり長居せずすぐ出発。
すぐ先の韮崎ICで中央道とさようなら。
韮崎に着いたら、まずは見たいものがあった。
それは『王仁塚(わにづか)の桜』。
ツーリング前日にkazu_hiroさんのブログ、
六輪生活を見てどうしても行きたくなってしまったポイントである。
ちょっと
場所がわかりづらそうだったのだが、畑の真ん中にドカンと一本でかい桜の木があったので、遠くからでもすぐわかった。
まさに今が見ごろの王仁塚の桜。
いやぁきてよかった!
ここには他にもカメラを持った老若男女が、みんな一生懸命に桜を写していた。
桜の木を充分に満喫したら、次は母校である「日本航空学園」の見学である。
R20を甲府方面へ少し戻ると、たちまち看板発見!
あーきたきた来ましたよぉ~コレ!
相変わらずな雰囲気をかもしだしておりますな。
看板に従いちょっと行くと、なにやら警備をしてる学生発見!
学園内に入ってくる車に対し、「おはようございまぁす!」と元気よく挨拶し、誘導棒をグルグルまわしている。学生時代よくやった「警備」の光景。
実になつかしい。
それにしても今日は文化祭でもないのに、なにゆえ外部の人が来るんだ?
そのわけは、学校の中をのぞいてみてすぐわかった。
なんとタイミングのいい事に、今日は新入生の入寮日だったのである。
たくさんの新入生がきっと期待に胸膨らませてるんだろうなぁ・・・。
俺が2年生のとき過ごした「5号館」も変わらず健在。よく水が止まりました。よくトイレが詰まりました。そして屋上にある貯水タンクにはカラスの死骸がたまってたそうです。そんな5号館。
思い出たっぷり5号館。
いやぁ、しかしあれだね。
なんかやたらカラフルになったなこの学校・・・。
周りの道も俺らの頃は農道だったのに、今となっては立派な車道。
さて、存分に思い出にひたったところで次行こう!
続いても俺の思い出つながり。
高校のとき強歩大会という行事があったのだが、そのときにひぃひぃ言いながら走った道が「
茅ヶ岳広域農道」。
当時は辛くてそれどころではなかったのだが、後々考えてみるとこの道はかなりいい道だった。八ヶ岳がどんどん近づくように伸びる農道は快適そのもの。
特に途中の明野町付近は景色も開けててとっても気持ちいい!
走ってる車も少なくて、8年ぶりの茅ヶ岳広域農道は、自分の足ではなくてバイクで快走!
あの当時見慣れてた南アルプス連峰も、こうして見直すと壮観だ。
しかしこの道、かなりアップダウンが多い。
よくこんな道走ってたよなぁ・・・と我ながら驚いてみたり。
茅ヶ岳広域農道を終点まで走行すると、みずがき湖という湖に出た。
レストハウスは冬季閉鎖中で人の気配がほとんどなく、ものすごく静かだった。
さてさてこの先はいよいよ楽しみにしてた「クリスタルライン」。
いくつかの林道を組み合わせた総称をこう呼ぶそうである。
名前の由来は、山梨は水晶の産地で有名だから。
まず最初の林道、大野山林道を目指す。
だんだん道が山っぽくなってきた。
しかし春先のこの道は、木々になんの色もなく実に殺風景。でも紅葉の時期に来たら最高にきれいなんだろうなぁ。
また秋に来てみたいところ。
そしていよいよ大野山林道の入口が見えてきた。
・・・・ん?
なんか様子がおかしいぞ・・・。
まさか・・・・いやまさかねぇ・・・?
どかーん!
まさに今、
冬季閉鎖中であった。
ぐはぁ!しまった!!
俺としたことが完全に下調べ不足だったぁぁぁ!!
クリスタルラインをどうしても走りたい!ツーリングマップルを見てしばし悩む。
他にクリスタルラインに通ずるルートはないだろうか。
そこでひとつのルートが候補にあがった。
若干ダートがあるが、もしかしたらこっちなら行けるかも?というルートを発見した。というかこのルートがダメだったらもう甲府市内まで戻るしかない。
淡い期待を抱きつつ5kmほど戻り、樫山林道へ入る。
途中から地図どおりダートに。
前日の雨でぬかるみワダチだらけ。ひっさびさの荒れた路面にビビり、
ガッチガチになる俺。
1kmほどダートを走った先で俺が見た物は・・・。
・・・ですよね。
最初から期待なんてしてませんでしたよ。はい・・・。
あっちが閉鎖ならこっちが閉鎖なんて、落ち着いて考えればわかったことだよなぁ。
俺のばか。
Uターンして、また荒れたダートを
ガッチガチになりながら戻る。
でもなんだかんだいって走破できるのが軽量級バイクの唯一の利点。
まさに急がば回れとはこのこと。
再び農道を甲府方面へ戻っていった。
市内へ戻るともうお昼時。
山梨名物の「ほうとう」を食べたかったのだが、なんか店に入るのがおっくうになってしまったので、色気のないコンビニおにぎりでササッとすます。
クリスタルラインを走れなかったのは残念だったが、気を取り直して次の目的地へ。
笛吹川フルーツ公園の隣にある「
ほったらかし温泉」。
これまた
場所がわかりづらい。
ほったらかし温泉へむかう途中の道、フルーツラインではまさに桃の花が満開!
高台を走るこのフルーツラインからは、甲府盆地を一望でき、ここから見ると盆地全体が桃の花だらけなのがよくわかる。
桜もいいけど桃の花もきれいだなぁ。
ほどなくしてほったらかし温泉に到着。
平日なのにけっこうなにぎわい。そしてバイカーも多い。
この温泉は富士山や甲府盆地の眺望が見事な露天温泉がメイン。
「あっちの湯」と「こっちの湯」があり、見える景色が微妙に違うらしい。
俺は「あっちの湯」をチョイス。
入浴料600円を払い、あっちの湯へ。
服を脱ぎ、いざ開放感たっぷりの露天風呂へ!
今日は霞がかっていて富士山こそ見えないけど、すっきりとした青空、そして甲府盆地の広々とした風景を見れる露天風呂は最高だった。
湯船で横になりしばらくまったりとあたたまる。
30分くらいあたたまったらすっかり体がホカホカ。
ここは日の出から夜までやってるそうなので、いつか機会があったら、ぜひここで御来光を拝みたいものだ。
ほったらかし温泉を後にし、続いて
R411(大菩薩ライン)で奥多摩方面へ。
国道なのであまり期待してなかったのだが、走りやすいワインディング、そしてたまにあるヘアピンカーブでなかなか楽しい道だった。
ここでは走ることに夢中になりすぎて写真を撮らなかった。
その後R411から奥多摩周遊道路へ。
ここでもまた走りに夢中になりすぎて写真はいっさいナシ。
ひさびさのワインディングを走って思ったが、なんか半年前よりあきらかにバイクの取り回しが下手くそになっている。
早く勘を取り戻さなきゃなぁ・・・。
奥多摩周遊道路をノンストップで走り抜け、檜原村を通過し五日市へ。
そして予定通り八王子ICから中央道へ乗り、帰路につく。
八王子ICから高速に乗ったはいいがトイレに行きたかったので、ICからまもなくの石川PAへ立ち寄る。
しかしここで予想だにしなかったハプニングが!
バイクを駐輪場に停め、「あーどっこらしょ」っと縁石に腰を下ろす。
「あー腹減ったしなんか食ってくかなぁ・・・吉牛もあったし」
とブツブツ独り言を言う俺。
独り言を言いながらふとタイヤを見る。
・・・・・・あ?
ぐばばばばぼぼぼぼぼぼbbb
またキミは木ネジ食べちゃったのかい?
こないだはツーリング前だったからよかったけど、今はツーリング中でしょう?
いくら大好物でも今は食べちゃいけませんっ!
・・・とまぁ、いくらDR-Zを叱ってもタイヤからは無常にも「しゅぅぅぅぅぅ~」と空気が抜けていくばかり。
俺はそれを唖然と見続ける。
そしてタイヤはぺったんこ。
落ち着け。まずはトイレに行こう。
トイレで考える。対処は2パターンある。
ロードサービスを呼ぶか、パンク修理剤を使うかである。
しかし前者は帰りが遅くなりそうなので、今回はパンク修理剤にて応急修理をすることに決めた。タイヤ・チューブ共にダメになるがまぁしかたない。
今回の犯人であるにっくき木ネジ。
おそらくこのPAに入る直前に踏んだと思われる。
それにしてもここで休憩しといてよかった。
もし気づかずに走ってたら・・・と思うとゾッとする。
広い車用の駐車スペースに移動し、説明書どおりパンク修理剤を注入!
「プシューー」という音と共に一気にタイヤが膨らんでいく。
できることなら使わずに、使用期限切れになってほしかったパンク修理剤だが、こうもすぐに使うことになると思わなかった。でも持っといてよかった~。
なんとかタイヤは復活!しかし安心してる場合じゃない。
すみやかに安全速度で3km走らなければならない。
ひとまずバイクにまたがり、PAを出る。
走っちゃいけないところなのだが、ハザードを出しつつ20km/hで路肩を走る。
横をビュンビュン走り抜ける車が怖い。
しかし20km/hで3km走るのはつらい。しかも高速で・・・。
途中でシビレを切らし、2kmで断念。
その後は70km/hで高速を走る。
果たして前輪のパンクキズは無事ふさがったのだろうか。
心配でならない俺は、PAごとに空気圧をチェック。
普段絶対停まることのない、首都高の永福PA・代々木PAで空気圧チェック。
そして東関道の湾岸幕張PAで最後のチェック。
よし、大丈夫だ。無事帰れそうだぞ!
安心した俺は、ここ湾岸幕張PAで焼き鳥を食らう。
さっき石川PAで食べ物どころではなくなってしまったので、すっかり空腹。
3本の焼き鳥がすごくおいしく感じた。
そして午後7時、前輪に爆弾をかかえつつ無事寮に到着!
いやぁかなり走ったな。
でも日帰りで600kmまでなら行けそうな予感。
最後にパンクというトラブルがあったものの、ツーリング自体は最高に楽しかった。このツーリングを火付け役に、今年もいろんなところへ行きたいと思う。
おしまい。
・・・と、その前にフロントタイヤ交換だな・・・まだ2000kmは使えただろうに(泣)