いよいよ計画通り、キャンプツーリングの日がやってきた。当日は快晴までとは行かないが日差しの強すぎないほどほどな天気であった。まずは衣鳩さんちの下でお決まりの記念撮影。
とりあえず気合を入れておいた。
今回、向かうキャンプ場は千葉県の久留里というところにある「イレブンオートキャンプパーク」である。このツーリング前日に大急ぎで決めたキャンプ場なので若干の不安はあったがとりあえず向かった。
走行中、荷物も非常に安定している。けっこう重いので心配だったが、問題なさそうだ。このバイク、積もうと思えば意外と積めるものだとつくづく実感した。
走行ルートはなるべく国道を避け、ツーリングマップルを見ながら山間の県道メインで目的地に近づいていった。微妙に路肩が決壊していたり、いきなりうっそうとした木のトンネルなど、県道はいろんな表情を見せてくれるのでおもしろかった。到着まであとわずかのところで小休止。
この頃からだった。
なんか向かう方向の雲がやけに黒い。そして低い。天気予報では今日の千葉県は一日曇りと言っていた。いや、しかしそれにしても今にも泣き出しそうな空。
嫌な予感は30分後、的中。
会社でしょっちゅう雨男とのにしられる衣鳩さん。大粒の雨を受けつつがっくり肩を落としました。
突然の雨だったので一切雨対策はしていなかった。そのため荷物はおろか、Gパンやジャケットまでけっこう濡れてしまった。一番上に載せていたシュラフだが、軽く濡れた。あと少しレインカバーをかけるのが遅かったら寝れなくなるところだった。
ほとんど防ぐことのできない雨を2人で呆然と立ちつつ受けて約20分。少し雨は弱まってきた。とりあえず行く予定だった温泉まであと2、3キロのところだったので、この弱まった瞬間を狙って再び出発!
出発後、30秒後、さらに大粒の雨。今回はすごい。ほとんど前が見えないくらいだった。
やむなくまた雨宿り。
こんなことを繰り返しつつ、なんとか温泉の「ウェルサンピア君津」に到着。まずは屋根の下を確保し、バイクを停め、勝手に衣類を干し始める2人。
中に入り、日帰り温泉パック(昼食バイキング付)1500円で雨が通り過ぎるのを待つことに。まずは腹が減ったので昼食から。
昼食はバイキングだが、ほとんど取る物がない。いや、別に好き嫌いとかじゃなくて種類が少なすぎた。でも今はそれどこじゃない。外を見ると大変なことになっていた。
地面にたたきつける大雨。このサンピア君津の入り口の坂は川のようになっていた。ひさびさにこんな大雨を見た。みるみるうちに2人のテンションは低下。帰ろうかという説も出始めた。まぁまだあきらめるのは早い。まずは風呂にでもゆっくり入ろうということで入浴。
きれいな温泉でガラガラだったので実に快適だった。
風呂を出て外を見ると、雲の切れ目に青空が!
そして太陽の光が差してきて一気に明るくなり、2人のテンションもみるみる上昇!!
このノリで一気にキャンプ場を目指した。
あとでアメダスを見たら、この時間雨が降っていたのは本当にこの地域だけだった。
なんてついてないんでしょう・・・。
それはそうとして、近所のスーパーで今夜の食糧を購入し、イレブンオートキャンプパークへ無事到着!受付のおばさんもおじさんもすごく愛想のいい人で安心した。「どこにテント張っていいですか?」と聞くと「どこでもいいよ~」と言われた。かなり広大なキャンプ場だったのでとりあえずバイクでゆっくりまわって設置場所を決めることにした。結果、トイレとシャワーがほどほどに近いところに決定!
そんでもってテント設営完了!
この後シャワーを浴びて、いちばん楽しみにしていた夕食の時間。乾杯と共にスーパーで買ったカルビ焼肉を少しずつ焼いていく。このとき立ち昇る煙がまた雰囲気を出していてよかった。しばし衣鳩さんと談笑。
しだいにあたりが暗くなり、持ってきた電池式のランタンで2人が照らし出される様がよかった。その後ウインナーも焼き、実にいい時間を過ごした。
夜9時。
2人はテントに入り、明日の計画をたてるべくツーリングマップルとにらめっこ。
就寝は10時半だった。
翌朝、にわとりの鳴き声で目が覚めた。なんて自然な朝なんだろう。
時計を見るとまだ6時半。もう一眠りしようかと思ったが、この日は朝から晴れてて、暑くて寝れそうにないのでとりあえず起床。すでに衣鳩さんは起きていた。
背中が痛い。ゆうべは寝たんだか寝てないんだかよくわからなかった。夜中、セミの音ととかスイッチョンの音とか、なにやらガサガサいう物音とかで1時間に一回くらい目が覚めたので微妙に眠い。
衣鳩さんが紅茶を入れてくれた。カロリー○イトと一緒にいただきます。
落ち着いたところで、撤収の準備を開始。夜露でテントがかなり濡れていたのでまずは放置して天日干しにした。1時間ほどで乾燥。ついでに濡れたTシャツやらバスタオルやらも干してみた。
10時半、撤収完了!
受付のおばさんに挨拶をしつつ2日目のツーリング開始!
ここ、久留里は水が有名なところらしく、ガススタのおっちゃんが名水の湧く井戸の場所を教えてくれた。それがこれである。
国道沿いにいきなりあるこの井戸。ものすごくこじんまりしていたが、とりあえずペットボトルにくんで持ち帰ることにした。
その後、高滝ダムとか、熊野(ゆや)の名水とかいろいろ観光地をめぐってみたが、どれもなかなかの微妙スポットだった。ちなみに衣鳩さんはこのような微妙スポットが大好きだそうだ。
一通り行きたい所を巡ったら、また成田を目指し帰路についた。帰りは雨に降られることなく無事に到着。帰宅時間は15時。走行距離は240kmだった。
今回、俺は初キャンプだったが、特にトラブルもなく無事過ごせてよかったと思う。しかし持っていったシュラフ、寝心地は大変良いのだがなんせやっぱりでかかった。今度キャンプに行くときはもう少し小さいのを買おうと思う。
来年は長野あたりに行きたいですな。