紅葉ツーリングレポ、ようやく最終回です。
昨日咳が止まらないと書きましたが、今日仕事が終わってから医者にかかりました。今年の風邪は咳が長引くらしく、僕のような患者さんが多いそうです。
・・・と、言っても僕は毎年咳が長引くんですけどねぇ。
ま、診察時間はたったの30秒くらいでしたが、薬をGETしたのでじきに沈静化するでしょう。
みなさんもお気をつけください!
それでは最終日のレポ、いってみましょう!
起床は朝6時半。
外に置いといた温度計を見ると、2.5℃をさしていました。さすがにマイナスはいかなかったようですが、なかなかの冷え込みです。
それにしてもこのバンガロー備え付けのフトンの寒いこと寒いこと。フトン敷かないで、普通にシュラフで寝たほうがぬくぬく眠れたかもしれません。
今日は朝から太陽が出ています。
最終日、いい天気に恵まれそうな予感!
フトンを片付け、ある程度荷物をまとめたら朝ごはん。
菓子パンとボイルウインナーで適当におなかを満たします。
今日は千葉へ帰ります。それを考慮して、昨日同様早めに出発です。
荷物をバイクに積んでいると、森の奥から「ニャー」と、また昨日のネコが現れました。
残念ながらキミにあげる食べ物はないんだよー。
しかたないので出発前に一緒に記念撮影しときました。
その後ネコを置いて、管理人さんに挨拶してキャンプ場を後にしました。
今日はK63にて照葉峡へ向かい、紅葉を楽しみつつ峠を越え、金精峠経由で日光へ入り、その後東北道経由で千葉へ帰るというルートです。
まずはみなかみ方面へ向かいます。
それにしても、出発していきなり雲行きがあやしいです。
おかしいな、さっきまで晴れてたのに。
嫌な予感的中、みなかみ町に入ったら雨が降ってきました。
出発後、数十分でカッパ着用です。
集団登校中の小学生に、「かわいそうなおじさん」と遠くから言われつつ、カッパを着込んで荷物にカバーして再度出発!
昨日標高の高い山々に雪が降ったのは本当だったみたいです。上の方だけ真っ白になっています。
もう少し紅葉が進んでれば、いわゆる三段紅葉が見れたのになー。
そういえばキャンプ場を出る時、管理人さんに「峠の方行くなら雪かもしれないから気をつけてね」と言われました。
事実、今日R17の群馬と新潟の境である三国峠は、雪のためチェーン規制していました。
ま、そっちへは行かないし、さすがに照葉峡で雪はまだないだろーと思っていました、このときは・・・。
K63に入り、照葉峡へ向かいます。
天気はイマイチですが、紅葉真っ盛りな時期のため車が多く、思うようにペースをつかめません。
お決まりの奈良俣ダムです。
でも、いつもと違うところは、上の方にうっすらと雪が積もっていること。
やっぱりこの先もしかしたら路面危ういかも・・・?
そういえば心なしか、走っててゲレンデの寒さっぽくなってきてます。さっきから降ってくる雨も、なんとなく固い気が・・・。
試しに走行中シールドあけてみたら、顔に当たると痛くてあきらかに氷の粒が降ってます。
そうです、雨じゃなくてみぞれが降り始めました。
ま、まだ大丈夫だろうとこのころはタカをくくっていました。
照葉峡入り口の「峠付近路面凍結 スリップ注意」の電光表示もたいして気にとめませんでした。
照葉峡です。
いつもながらここは実に綺麗な紅葉が見られます。
でも・・・、
これから向かう先の山が、どうにも白くなっているように見えます。
この場所から坤六峠まで、あと500mほど高度を上げます。今ここで降っているみぞれが、雪に変わるような・・・そんな可能性が現実味を帯びてきました。
でも、このK63の坤六峠を越えられないと、沼田まで戻って別ルートで峠越をするという、超タイムロスになってしまいます。
出来ればそれは避けたいところ。
「早いとこ峠ぬけないとやばそうだな」
という山田の意見に同意。
まだ今ならみぞれだからいけるだろうと踏んで、峠へ向かいます。
途中何箇所か写真を撮りたいポイントがあったのですが、今はそれどころではありません。
標高が1100mを超えたあたりで、みぞれから雪に変わりました。
なんか路面もだんだんシャリシャリになってきて、超やばい感じ・・・。常にギアを1速にし、コーナーでは極力バイクを倒さないでハンドルで曲げるようにして走ります。
コーナーを曲がるたび、路面のアスファルトの部分が少なくなってきました。
たまにリアがツルっといきます。もうこの時点で峠越は無理と判断。(今考えると、決断遅すぎ)
そして坤六峠(標高1600m)を目前にして、峠越を諦めることを決意。
とりあえず一旦バイクを降りようと右足をついた瞬間、靴底が凍りかけの雪の上で滑り、そのままバイクは右へ。修正不可能な角度に達したためあきらめてバイクを右へ倒しました。
ガシャッ
ひさしぶりに立ちゴケやりました。
3年前の
寸又峡ツーリング以来の立ちゴケです。
横倒しになったバイクの写真を撮ろうと思ったのですが、やっぱりバイクが倒れてるのを見るとどうしても先に起こしたくなっちゃいます。
パニアケース装備で荷物フル積載、ガソリンほぼ満タンのZZRはかなり重く、おまけに足場も雪で滑るときたもんだから、山田と上原に手伝ってもらって、なんとか起こしました。これ一人だったら荷物下ろさなきゃ無理だったなー。
これがバイクを起こした直後の写真。幸いにも、パニアがクッション&スペーサーになり、バイクは無傷。そしてパニアのマウントの変形もありませんでした。
路面は見ての通り、なかなか厳しい感じになっています。
とりあえず峠越を諦めたのはいいけど、果たして無事に下山できるかしら・・・。
Uターンするためにハンドルを右に切ると、ハンドルが超軽い・・・。前輪が雪上にあるため摩擦がゼロに近いです。最初フロント浮いてるかと思いました(笑)
僕と山田はバイクがデカイので、互いに支えながらUターン。上原はさすが軽量級、軽々とターンしてました。
さて、下りは下りでものすごく恐ろしいです。
歩くくらいの速度で、ブレーキをかる~くかけながら、下っていきます。
リアタイヤがスーッといくたびに、生きた心地がしませんでした。
3人ともガチガチになりながらなんとか路面がまともになるところまで降りてきました。
雪がなくなった瞬間、思わず安堵の溜息が・・・。まだ全体がアイスバーンになってなかったからよかったけど、一歩間違えれば立ち往生でレッカー移動になるところでした。
再び奈良俣ダムへ戻ってきました。
そんなわけで、見事に峠越失敗です。
今来た道を振り返ると、山の上にはいかにも「雪」的な雲がかかっていました。
ちょっと今回の峠越決断は無謀すぎたと反省・・・。
でも、DR-Zだったらいけたかも?
安心した途端おなかがすいてきたので、ちょうど近くにあった、らーめん武尊に入ります。ここ前から気になってたんだよねー。ツーリングマップルに、「スタミナらーめん」がオススメと書かれていたので、
そいつを注文!
ニンニクとニラのたっぷり入ったラーメン!こりゃスタミナつきそうだわ。
チャーシューが自家製っぽくて変わったチャーシューでした。表面がカリカリしてておいしかったです。
おなかいっぱいになったところで、時刻は12時半。
K63で坤六峠を予定通り越えられなかったため、日光に行くためには沼田まで戻って下から国道にてアクセスするというルートしかありません。
一旦みなかみまで戻り、少しでも時間を稼ぐため、みなかみ~沼田間は高速にて一気に移動。
たった2区間ですが、下道よりかなりのタイムセーブとなりました。沼田からR120で日光方面へ向かいなおします。
ていうか、沼田天気良すぎ(笑)
なんなのこの天気の差は・・・。これが冬型の気圧配置ってやつか。一日で雪と快晴を体験したツーリングは初めてかもしれないです。
ところで、心配なのはこれから向かう金精峠周辺[
map]の雪。さっきR120上にある電光掲示に「金精峠 ユキ 走行注意」との表示がありました。
一応峠方面のに怪しい雲はありませんが、もしかしたら昨夜の残雪があるかも・・・。もし金精峠を越えられなかったら、もう日光は諦めて、帰路につくしかありません。
・・・と、そこへちょうどいいタイミングで金精峠方面から、YAMAHA YZF-R1に乗ったイケメンの兄ちゃんがコンビニに入ってきました。
すかさず質問!
「あの、すいません。金精峠って雪大丈夫でしたか?」と聞くと、
「路肩に雪少しありますけど、普通に走る分には大丈夫ですよ!」とのこと。
いや~よかった!
これで無事日光へ抜けられそうです。
この日のR120は交通量も少なく、快適に走れました。
ただ、日陰になってる部分は路面が凍結してそうな雰囲気をかもし出していたので、慎重に走行します。
金精峠直前にある、菅沼。
やっぱりここも、標高の高い部分の山肌には、雪がうっすら積もっていました。
金精峠を無事に越え、男体山と湯の湖を望みます。
それにしても、すごい寒さです。
その後戦場ヶ原まで降りてきて、休憩。
戦場ヶ原もきれいに紅葉していました。
旅のフィナーレを飾るのには最適な場所です。
その後も戦場ヶ原、竜頭の滝、中禅寺湖を通りぬけ、帰路へ。予定通り峠越が出来てれば本当は半月山にのぼって中禅寺湖を見たかったんだけど、それはまた来年のお楽しみで。
中禅寺湖からは平日だってのに大渋滞。いろは坂は上から下まで車列がつながっていました。
ノロノロペースのいろは坂を利用して、上から下までエンジンを停止して惰性だけで降りてきました(笑)エコドライブですね。
その後は日光宇都宮道路の日光ICから有料道路に乗り、そのまま東北道→北関東自動車道→常磐道→圏央道の順で千葉に帰りました。
自宅到着は9時15分。
これにて2010紅葉ツーリングが幕を閉じました。走行は1158km。ツーリングの終了と同時に、タイヤも終了した模様です。
というわけで、これにてツーレポはおしまいです。
結局、今回はキャンプをほとんどしなかったのが心残りではありますが、それはまた来年への課題ってことで!
皆様、長文のツーレポにお付き合い下さりありがとうございました。
終わり
本日の走行ログは
コチラ
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