今日、同じ寮に住む山田の部屋へひさびさに行った。
すると部屋にスロットマシンが。
俺 「なにこれ?どしたの?」
山田 「先輩に借りてるんだよ」
俺 「まじで?ちょっとやってみてよ」
俺は人生で一度もスロットというものをやったことがない。
なので興味津々。
早速電源を入れ、カバーをあけ中のキーみたいのをまわす山田。
スロットマシンが鮮やかに光り出し、なにやら音も聞こえてきた。
俺 「おぉ、スゲェ!なんか従業員みたいだな!」
興奮する俺の横で山田がやりだした。
ドラムの回転する「ウィ~ン」という音が部屋中に響き渡る。
山田はボタンを3連打しまくる。
そして最初に絶対同じ絵柄がくる。
俺 「なんでこれ1番目のドラムの絵柄いつも一緒なの?」
山田 「俺がそういうふうに押してるんだよ」
俺 「え、そうなの!?」
全くド素人の俺には到底見えないドラムの動き。
でもこれってスロットやる人の常識なんだろうね。
山田 「これね、1800回転に1回は絶対ボーナスがくるんだよ。でも途中で解除されることもあるけどね」
俺 「・・・あ・・・、そうなんだ・・・」
もくもくとやり続ける山田。
しばらくして、突然山田が吠えた。
「アツイ!!」
例のボーナスがきたらしい。
大興奮の山田。
しかしその5秒後。
「うわぁぁぁぁぁぁ~~!!」
またしても奇声を発する山田。
どうやらボーナスが即終了してしまった模様。
ふてくされてベッドに身を投げ出した山田。
山田 「もうやらねぇ。もうやる気なくした」
すっかりご機嫌ナナメ。
いやぁ山田君、いいもの見せてもらったよ。
ありがとう。