みなさんが二千円札を使う機会はどれくらいあるだろうか。
俺はしょっちゅうこの使いにくいお札を使うハメになっている。なぜなら会社のATMでお金をおろすと、100%コイツが出てくるのである。例えば29000円おろしたとしよう。そうすると1万円札×2、二千円札×8、千円札×1の組み合わせで出てくる。
一時期は物珍しさに使うのが惜しい気もしていたが、今となってはただ単に使いにくく煙たがられるお札となってしまった二千円札。彼の生まれてきた目的や意味はそもそもなんだったのだろうか・・・。あまりにもかわいそうである。
飲み屋で会計の時二千円札を出すと、よく店員にこう言われる。
「あー二千円札だぁ~珍しい!あんまり出回ってないですよねぇ?」
いや、そんなことはない。俺の財布の中から激しく出回っている。
月に必ず10枚は俺の財布から世間に二千円札が放出されているのだ。
この二千円札。使いにくさが浮き彫りになった事例がある。
●事例 - バスに乗ったとき
近所を走っている路線バスは、基本的に降りるときに運賃を払う後払い。駅までの運賃は210円。たまたまその日は小銭の持ち合わせがなく、駅に着く前にお札を両替しようと財布を開ける。千円札を出そうとしたら、なんてこった!二千円札しかない。運賃箱の両替機に目をやると、『新札使えます』の文字がある。しかし、『二千円札使えます』の文字はどこにも書いていない。ダメ元で一応二千円札を投入してみる。
「キュイーン」という音と共に二千円札が引きずり込まれた。
お?いったか?と思った0.5秒後。
「キュイーン」という音と共に二千円札が帰ってきた。
おかえり二千円札・・・。
期待はしてなかったけど、ちょっとガッカリだったよ。
しかたなく信号で止まったスキに運ちゃんに両替してもらった。
運ちゃんもめんどくさそうだ。
「運ちゃんよ、恨むなら二千円札を恨んでくれよ」
と心の中で叫ぶ俺だった。
あと自販機でジュースを買おうとしたら小銭が十円しかなく、お札を使おうと思ったらこれまた二千円札しかなかったこともある。もちろん自販機は二千円札不対応。キュイーンっと言って突き帰されました。120円のジュースを買うのに、現在の持ち金は2010円。十分すぎるハズなのにジュースが買えないこのもどかしさ。おわかりいただけるだろうか・・・。
みなさんも二千円札のワナには十分お気をつけください。
もし手にしたら、コンビニなどで早目に使って崩しておいたほうが身のためです。