北関東紅葉狩りツーリングレポの後編です。
前回はツーレポというより大半が土合駅での出来事でしたが、まぁそれもソロツーリングの醍醐味ということで。(たぶん他の人と行ったら誰もホームまでは付き合ってくれないでしょう・・・)
そんなわけで、日光方面に向かうところから後編をスタートしたいと思います。
コンビニ休憩を終えた後はR120で日光へ向かいます。途中で観光バスに阻まれ、なかなか思うようにペースをつかめませんでしたが、そのバスが途中で離脱した瞬間、一気にハイペースになります。
程よい高速コーナーの連続で実に快適です。
丸沼高原を経て、金精峠[
map]のトンネルを越えると、眼下に湯の湖が見えてきます。同時に、さっきまで雲ひとつなかった空が、突然どんよりしてしまいました。
日光のお天気はイマイチなようです。
そしてすでにここから観光客の車が列をつくっています。平日でしかも群馬方面から入ればすいてると思いましたが、甘かったようです。ノロノロペースで戦場ヶ原を超え、とりあえず竜頭滝へ行ってみることにしました。
大混雑の竜頭滝の駐車場にバイクを停め、とりあえず定番の位置から写真を撮ってみたものの、もみじがすでに枯れ果ててしまっており、残念ながらパンフレットのような写真とはいきませんでした。
でも、滝とは反対側にあったもみじはまだまだ見ごろ。
これが滝のほうだったらよかったのになぁ。
さっきまでどんよりとしていた空ですが、なんとか雲間から青空と太陽が顔を出し始めました。さて、竜頭滝をさっさと立ち去り、次は中禅寺湖・・・といきたいところですが、これまたひどい渋滞・・・。しかも中禅寺湖の紅葉を写真に撮ろうにも、ちょうど逆光であまりキレイに写りません。
それならばと、県道250号[
map]で半月山にのぼり、裏から中禅寺湖を見てみようと思い、早速国道をはずれて県道へ向かいます。
車通りもそこまで多くなく、快適なワインディングでどんどん半月山をのぼっていきます。途中の展望台から、中禅寺湖と男体山をきれいに望めました。
でも、この先にある頂上の展望台に行けば、さらにいい景色が見られるハズ!
そう思い、半月山の頂上へバイクを進めます。
そしてさっきの展望台から5分ほど走ると、県道250号の終点である、半月山駐車場[
map]に到着しました。
バイクを停めて、早速景色を見に行きます。いったいどんな中禅寺湖が見られるのか。
・・・・あれ??
確かに絶景は絶景だけど、中禅寺湖は??
360度見回してみても湖らしきものはありません。
おかしいなぁ~と思いつつ、目線を上にやると・・・。
なんかすごいところに人が歩いてるし!
・・・もしかして、展望台へはあそこを通らなければ行けないのか??
大当たりです。展望台までは0.6km。しかし見た感じかなり険しい道を登らなければいけなさそう・・・。険しい道の0.6kmって、かなりキツイんじゃ・・・。
どうしようか悩みました。
ここでさきほどの土合駅での出来事が頭をよぎります。
「さっきあんな目にあったのだから、もうやめたほうがいい」という解釈ではなく、「さっきあんな長い階段も昇れたんだから、今回も大丈夫」という超プラス思考な考えになっていました。
意を決した僕は登山道へと足を進めます。
いきなりの急勾配。しかも狭い道。
登り始めて数分で息が切れ始めます。
登山道というか、もう完全に獣道です。ここを最初に登ろうと思った人はすごいなぁ・・・。ていうか、かなりキツイんですけど・・・。
しばらく登ると、降りてくる人たちとすれ違います。道が狭いので互いに譲り合い、「こんにちは~」と挨拶を交わします。その人たちの年齢層の高いこと高いこと!しかもみんなかなり慣れてる感じで、しっかりとした足つきです。
その最後尾には犬までいました。ダックスフンドのような犬でしたが、元気いっぱいに山を下りていきます。ここまででかなり疲れて引き返そうかとも思いましたが、26歳の若手がこんなところで負けては情けない!
高齢者と犬に励まされ、さらに登り続けます。
もう半分くらいきたかなぁ・・・、と不安になってくるころに道はさらに悪くなります。
一歩踏み外せば一気に滑落しそうな恐怖感。裏がツルツルのブーツでこんなところ登ってはいけないような気がしてきました。
さっきの土合駅以上の疲れ、そして暑くて途中からジャケットがお荷物になってしまいました。
しかし、登り始めて20分後。
おぉぉ!展望台が見えたぞ~!
やっと到着だ~。
さてさて、どんな景色が広がってるのかなぁ~とワクワクしながら展望台に到着!
そこからの景色は、予想以上のものでした。
目の前に広がる中禅寺湖と男体山の大パノラマ!湖を行く観光船がおもちゃのように見えます。
ここまで登ってきて本当によかったと思えた瞬間でした。
ここまで来るのはけっこうな体力を使いますが、かなりオススメポイントです。まだ行ったことない方は、日光に来たときにぜひ訪れることをオススメしますよ~。
さて、展望台で景色を楽しんだら汗もひいてきたので下山することに。
バイクを置いてきた駐車場が、遥か遠くに見えます。
いや~それにしてもよくのぼってきたわ・・・。
下りは登りのようなツラさはないものの、いつ滑り落ちるかわからないという恐怖感が倍増します。
一歩一歩慎重に。ここでケガをしてはせっかくのツーリングが台無しです。
思いのほか下りにはそんな時間がかからず、駐車場まであと少し。
無事に下山できてちょっとホッとしました(笑)
ようやくバイクのところに戻ってきました。往復でちょうど40分くらいだったかな。ノドがカラカラになってしまいましたが、さっき手持ちのお茶を飲み干してしまい後悔。でも、なんかやり遂げた達成感で胸をいっぱいにしつつ、バイクに乗って県道を下っていきます。
山を下りてくると再び渋滞。横をすり抜けつついろは坂へ。
いろは坂もこれまた大渋滞。一方通行なのがせめてもの救いですが、低速走行の繰り返しでクラッチを握る左手が疲れてしまいました。
大渋滞のいろは坂をようやく抜けて、今度はR122へ入り再び群馬方向へ。
日光を後にし、次の目的地は赤城山。
このR122、かなりまったりとしたペースで車が流れており、先ほどの登山で体力を大幅に削られた僕には地獄のような道でした。途中何度か寝そうになったので、これはイカンとコンビニでコーヒーブレイク。今日は二度も体力を消費する出来事があったので、いつも以上の眠気が襲ってきます。
それでもカフェイン投入でなんとか復活!
ひま~なR122を1時間半ほど走り、そこから県道333[
map]を経由して、赤城山への裏ルートと呼ばれる、県道16号[
map]を通り、赤城の大沼を目指します。
この県道16号はかなり勾配がキツく、かつ道幅も狭くタイトなコーナーが続くので、けっこう走りにくかったです。
この道から関東方面を見ると、東京の夜景が見えるらしいですが、今日は霞がかってて見えそうにありませんでした。
峠をひとつ越え、無事日が沈む前に大沼に到着。
誰もいない公園に、ちょうど記念撮影ができそうないい場所があったので、一人で三脚を立ててバイクと共に記念撮影しときました。
さて、そろそろ日が沈んでしまいそうだったので、ぼちぼち帰路につくことにしました。
帰りはETCの通勤割引で半額になる17時を目途に、関越の赤城ICから帰ることに決定。
先ほどの大沼から、今度はメインルートである県道4号[
map]で山を下ります。こちらはさっきの裏ルートと比べ道幅充分。景色も開けてていい道でした。
途中、夕陽を浴びて輝くもみじと出会いました。なんかケータイの壁紙にできそうな感じ。(笑)
その後も順調に走り、予定通り17時過ぎに赤城ICから高速へ。
途中、新座付近で事故渋滞に巻き込まれつつ、千葉の自宅に20時半に到着。
走行距離633kmで今年の紅葉狩りツーリングは幕を閉じました。
今回はツーリングからちょっと横道へそれたイベントもありましたが、そんな要素を盛り込むのも楽しいなぁ~と感じました。疲れたけど(笑)
なんにしても、これでもう今年の紅葉見物に関しては悔いはありません。そして早くも僕の中のバイクシーズンが終わろうとしています。今シーズンはもう遠出しないかも。
大変内容の濃い、北関東紅葉狩りツーリングでした。
今回の走行経路などはコチラ(GPSログ)↓
北関東紅葉狩りツーリングログ